(6)議案第103号 令和2年度川崎市
一般会計補正予算
(7)報告第 2号 令和元年度川崎市
一般会計繰越明許費繰越額の報告について
(8)報告第 3号 令和元年度川崎市一般会計事故繰越し繰越額の報告について
(9)報告第 6号 令和元年度川崎市
墓地整備事業特別会計繰越明許費繰越額の報告について
(10)報告第 7号 令和元年度川崎市
生田緑地ゴルフ場事業特別会計繰越明許費繰越額の報告について
(11)報告第 16号 地方自治法第180条の規定による市長の専決処分の報告について
2 請願・陳情の審査
(建設緑政局)
(1)請願第 11号 令和元年台風19号に依る浸水被害の原因究明と賠償、再発防止を求める請願(第4項)
(2)陳情第 46号 三沢川に流入する用水路の安全対策を直ちに行うことを求める陳情
3 その他
午前10時00分開会
○市古次郎 委員長 ただいまからまちづくり委員会を開会します。
お手元のタブレット端末を御覧ください。本日の日程は、
まちづくり委員会日程のとおりです。
傍聴の申出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。
( 異議なし )
○市古次郎 委員長 それでは、傍聴を許可します。
初めに、建設緑政局関係の「令和2年第4回
定例会提出予定議案の説明」を受けます。理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎磯田 建設緑政局長 それでは、令和2年第4回川崎市議会定例会に提出いたします建設緑政局関係の議案等について御説明申し上げます。建設緑政局関係の議案といたしましては、「議案第90号
中原区内都市計画道路苅宿小田中線(Ⅲ期)道路築造(立体交差化)工事請負契約の締結について」、「議案第91号
五反田川放水路設備その2工事請負契約の締結について」、「議案第97号 神奈川県
道高速横浜羽田空港線等に関する事業の変更の同意について」、「議案第98号 市道路線の認定及び廃止について」、「議案第99号 東京都が管理する道路を本市の区域に設置することに関する協議について」、「議案第103号 令和2年度川崎市
一般会計補正予算」の6件でございます。
また、報告案件といたしましては、「報告第2号 令和元年度川崎市
一般会計繰越明許費繰越額の報告について」、「報告第3号 令和元年度川崎市一般会計事故繰越し繰越額の報告について」、「報告第6号 令和元年度川崎市
墓地整備事業特別会計繰越明許費繰越額の報告について」、「報告第7号 令和元年度川崎市
生田緑地ゴルフ場事業特別会計繰越明許費繰越額の報告について」、「報告第16号 地方自治法第180条の規定による市長の専決処分の報告について」の5件でございます。
議案第90号、91号につきましては
福田道路河川整備部長から、議案第97号につきましては
河合広域道路整備室長から、議案第98号、99号につきましては吉田道路管理部長から、議案第103号及び報告第2号、3号、6号、7号、16号につきましては齋藤庶務課長からそれぞれ説明させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
◎福田 道路河川整備部長 道路河川整備部長の福田でございます。「議案第90号
中原区内都市計画道路苅宿小田中線(Ⅲ期)道路築造(立体交差化)工事請負契約の締結について」御説明申し上げますので、タブレット端末の01-01議案書のファイルをお開きください。
47ページを御覧ください。工事請負契約の概要でございますが、工事名は
中原区内都市計画道路苅宿小田中線(Ⅲ期)道路築造(立体交差化)工事、工事場所は中原区木月住吉町地内、契約の方法は総合評価落札方式による一般競争入札、契約金額は24億5,630万円、完成期限は令和6年3月31日、契約の相手方はフジタ・織戸共同企業体でございます。
続きまして、工事の概要を御説明いたしますので、タブレット端末の本日の
まちづくり委員会資料1(1)議案第90号のファイルをお開き願います。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。初めに、左側上段の1、事業目的を御覧ください。本工事は、
都市計画道路苅宿小田中線(Ⅲ期)整備事業計画に基づき、川崎市中原区木月住吉町地内において東急目黒線の踏切除去に伴う立体交差化工事を実施し、アンダーパス部に流入する雨水の排水ポンプ施設の築造、歩車道の整備及びエレベーター施設の設置等の道路築造工事を行うものです。
次に、2、取組経過を御覧ください。昭和28年9月30日に都市計画決定しており、平成13年3月16日に事業認可を取得しております。平成13年10月25日には東急電鉄株式会社と立体交差化事業の施行に関わる基本協定を締結しており、平成20年3月に東急線下のボックスカルバートの施工が完了しております。平成29年7月までに木月交番を除いた用地取得を完了しております。令和2年3月にはポンプ槽の施工が完了しております。
次に、3、計画平面図を御覧ください。東急東横線・目黒線を挟みまして、右側が東京丸子横浜線、左側が市道中原8号線でございまして、延長295メートル、計画幅員12メートルから22.5メートルの計画になっております。図中の黄色い部分は本線の車道部、緑色部分は本線の歩道部、赤色部分は側道部でございます。また、紫色部分は道路附属物で、ポンプ場やエレベーターでございます。
次に、4、断面図を御覧ください。一般部の断面構成といたしましては、A-A断面のとおり、片側1車線の道路でございまして、両側に幅員2.5メートルの歩道を整備するものでございます。また、立体交差部につきましては、B-B断面のとおり、片側1車線の道路でございまして、両側に幅員3メートルの歩道を整備するものでございます。さらに、両側には幅員4メートルの側道を整備するものでございます。
資料右側、上段の5、完成イメージ図では、労災病院前交差点手前より東急線を望むイメージ図をお示ししております。
次に、6、工事内容を御覧ください。主な工事内容といたしましては、鋼矢板打設工、土留め工、掘削工、路面覆工工、擁壁工、舗装工などでございます。
次に、7、
施工スケジュール案を御覧ください。本工事は、現道の交通を確保しながら地下に構造物を構築する大変困難な施工となることから、4か年の工事を設定しております。令和2年度に鋼矢板打設を開始し、現道交通の切り回しに必要な路面覆工を行い、掘削完了の後、擁壁の築造や舗装などを実施し、令和6年度の供用開始を予定しております。
以上で議案第90号の説明を終わらせていただきます。
続きまして、「議案第91号
五反田川放水路設備その2工事請負契約の締結について」御説明申し上げますので、タブレット端末の01-01議案書のファイルをお開きください。
49ページを御覧ください。工事請負契約の概要でございますが、工事名は
五反田川放水路設備その2工事、工事場所は川崎市多摩区生田8丁目、登戸新町地内、契約の方法は総合評価落札方式による一般競争入札、契約金額は22億9,900万円、完成期限は令和6年3月29日、契約の相手方は荏原実業株式会社でございます。
続きまして、工事の概要を御説明いたしますので、タブレット端末の本日の
まちづくり委員会資料1(2)議案第91号のファイルをお開き願います。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページ目を御覧ください。初めに、左側上段の1、
五反田川放水路事業の概要を御覧ください。事業の目的といたしましては、五反田川の洪水全量を地下トンネル経由で多摩川へ直接放流することにより分流部下流域の洪水被害の軽減を図るものでございます。施設内容といたしましては、トンネル部、分流部、放流部で構成され、延長2,157メートルとなっております。効果といたしましては、事業完了により、放水路下流域の五反田川及び二ヶ領本川の流下能力は、将来計画である時間雨量90ミリまでの対応が可能となり、治水安全度の向上が図られるものでございます。事業費といたしましては、約300億円を見込んでおり、大規模特定河川事業として国、県、市で3分の1ずつの負担で事業を進めております。
次に、資料左、中段の位置図、縦断図等を御覧ください。縦断図の赤色で着色した部分が分流部、黄色で着色した部分がトンネル部、緑色で着色した部分が放流部となっておりまして、五反田川放水路は、大雨などにより五反田川の水位が大きく上昇した場合には、分流部に水を取り込み、トンネル部を通り放流部から多摩川に水を流す施設でございます。
次に、資料右、上段の2、
五反田川放水路設備その2工事の概要を御覧ください。本工事は、
五反田川放水路整備事業の一環として、分流部施設及び放流部施設に水門設備及び立坑内設備等を設置するものでございます。
資料中段の工事の内容を御覧ください。分流部に整備する設備といたしましては、①から⑨の設備があり、後ほど御説明させていただきます。放流部に整備する設備といたしましては、放流樋門用角落しを搬入・搬出するために使用する角落し搬出入設備を設置するものでございます。
その下の分流部平面図を御覧ください。供用時の五反田川から流入した水の流れを青色の矢印で、本工事で整備する設備を赤字でお示ししております。本工事で分流部に整備する設備といたしましては、紫色でお示ししております分流立坑内へ流入する河川水の流量を調節する①流入転倒堰、オレンジ色でお示ししております流入した河川水中のごみなどを取り除く②除じん設備、黄色でお示ししております分流立坑内への河川水の流入を規制する③流入規制ゲートなどがございます。青色でお示ししております立坑内設備といたしましては、上記表にお示ししているとおり、トンネルや立坑内に堆積した砂等を吸引し排砂する④揚砂設備、トンネルや立坑内にたまった水を五反田川に排水する⑤主排水ポンプのほか、送風設備などを設置するものでございます。
次に、3、今後のスケジュールを御覧ください。現在は分流部で施設整備工事を施工中でございまして、今回お諮りする設備その2工事につきましては、オレンジ色でお示ししておりますとおり、令和2年度から令和5年度の4か年での施工を計画しております。また、今後につきましては、今年度末に管理棟建築工事、令和3年度に電気工事、令和4年度に土木外構工事に着手し、令和5年度末に全体の供用を開始するスケジュールとしております。
なお、令和2年6月1日から、五反田川の水位が上昇したときに施設内に水を取り込み、分流・放流立坑とトンネル部を利用して一時的に貯留する暫定運用を開始する予定でございます。
以上で議案第91号の説明を終わらせていただきます。
◎河合 広域道路整備室長 広域道路整備室長の河合でございます。「議案第97号 神奈川県
道高速横浜羽田空港線等に関する事業の変更の同意について」御説明申し上げますので、タブレット端末の01-01議案書のファイルをお開きください。
83ページを御覧ください。本議案につきましては、
首都高速道路株式会社が、
道路整備特別措置法第3条第6項の規定に基づき、神奈川県
道高速横浜羽田空港線等に関する事業の変更について国土交通大臣の許可を受けるべく本市が同意を求められたため、同条第4項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
84ページを御覧ください。神奈川県
道高速横浜羽田空港線等に関する事業の同意について、料金の額及びその徴収期間の一部を改めるものでございます。改める内容といたしましては、3、基本料金及び特別の措置における割引及びその下の4、東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会ロードプライシング料金上乗せについてでございます。
続きまして、本議案の概要について御説明いたしますので、タブレット端末の本日の
まちづくり委員会資料1(3)議案第97号のファイルをお開き願います。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。初めに、資料左上の1、同意申請に至った経緯についてでございますが、
首都高速道路株式会社より東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会期間中の
ロードプライシングについて同意申請がなされ、令和元年第5回川崎市議会定例会において議決いただき、事業計画が変更されましたが、競技大会の延期が決定されたことに伴い、再度、実施期間の変更について同意申請がなされたところでございます。
次に、2、同意申請の内容についてでございますが、(1)
横浜市道高速横浜環状北西線の開通関係につきましては、
横浜市道高速横浜環状北西線が令和2年3月22日に開通したことに伴い、東名高速道路を連続して通行する場合における上限料金の適用開始日の変更を行うものでございます。
次に、(2)東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会ロードプライシング関係につきましては、東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会の延期に伴い、
ロードプライシングの実施期間の変更を行うものでございまして、
①ロードプライシング割引及び
②ロードプライシング料金上乗せ共に「令和2年7月20日から9月6日まで(8月11日から8月24日までを除く)」を「令和3年7月19日から9月5日まで(8月10日から8月23日までを除く)」に改めるものでございます。
参考といたしまして、東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会ロードプライシングの概要を右側に記載してございます。
また、参考資料といたしまして、3ページには関係法令、4ページから6ページには
首都高速道路株式会社からの同意申請並びに7ページから9ページには新旧対照表を添付しておりますので、後ほど御参照ください。
以上で議案第97号の説明を終わらせていただきます。
◎吉田 道路管理部長 道路管理部長の吉田でございます。「議案第98号 市道路線の認定及び廃止について」御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末の01-01議案書のファイルをお開きください。
85ページを御覧ください。本議案につきましては、道路法第8条及び第10条第1項の規定により、市道路線を認定及び廃止するものでございます。
初めに、1の認定でございますが、85ページと86ページに掲げてございます整理番号17から28までの12路線でございます。これらの路線は、宅地造成によりまして新たに道路が設置されるなど、一般交通に必要と認められますので、市道として認定したいというものでございます。各路線の見取図が87ページから96ページに掲げてございますので、後ほど御参照ください。
次に、86ページを御覧ください。2の廃止でございますが、整理番号29から32の4路線でございます。これらの路線は、一般交通に利用されておらず、不要となりますので、廃止したいというものでございます。各路線の見取図が97ページから99ページに掲げてございますので、後ほど御参照ください。
続きまして、タブレット端末の本日の
まちづくり委員会資料1(4)議案第98号のファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。認定及び廃止の概要でございますが、1の認定につきましては12路線、延長の合計は574.53メートル、面積の合計は3,642.69平方メートルでございます。2の廃止につきましては4路線、延長の合計は156.22メートル、面積の合計は436.48平方メートルでございます。
なお、資料の3ページに各路線の延長、幅員及び舗装状況等について掲げてございますので、後ほど御参照ください。
次に、資料の4ページを御覧ください。4ページ以降には、今回、認定または廃止しようとする箇所の路線図と写真を掲げてございます。路線図につきましては、右下の凡例にございますとおり、認定しようとする路線を赤の矢印で、廃止しようとする路線を黒の矢印で示してございます。写真につきましては各路線の起点及び終点、また、延長が長い路線につきましては中間付近の写真も掲げてございます。4ページから15ページまでには認定路線、16ページから19ページまでには廃止路線の路線図及び写真を掲げてございますので、後ほど御参照ください。
議案第98号の説明は以上でございます。
続きまして、「議案第99号 東京都が管理する道路を本市の区域に設置することに関する協議について」御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末の01-01議案書のファイルをお開きください。
101ページを御覧ください。本議案につきましては、東京都が管理する道路を本市の区域に設置することに関して東京都知事から協議を求められたため、地方自治法第244条の3第3項の規定により、当該協議内容について議会にお諮りするものでございます。
本議案の概要について御説明申し上げますので、本日の
まちづくり委員会資料1(5)議案第99号のファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。1の協議内容についてでございますが、初めに、(1)目的につきましては、道路を供用するためでございます。
次に、(2)道路の名称でございますが、都道府中町田線でございます。
次に、(3)位置及び面積でございますが、アの位置は川崎市麻生区黒川字西谷3019番の一部ほか2筆でございます。イの面積は591.68平方メートルでございます。
次に、(4)経費の負担者でございますが、東京都でございます。
次に、(5)その他でございますが、以上の各項目のほか必要な事項につきましては、
川崎市長と東京都知事及び神奈川県知事が協議して定めることとするものでございます。
次に、2の根拠法令でございますが、今回の協議について、地方自治法の関係条文を抜粋したものを掲げてございますので、後ほど御参照ください。
次に、資料の3ページをお開きください。道路設置箇所の見取図でございますが、下の凡例にございますとおり、設置をしようとする箇所は太線でお示しした東京都の都市計画区域内の灰色で着色した部分でございます。
資料の右側を御覧ください。道水路台帳平面図及び現地写真でございます。凡例にございますとおり、道路を設置しようとする対象箇所を赤線で囲んでおり、都市計画線を黒色の実線でお示ししております。今回の道路拡幅事業により、青い2本の点線でお示しした市道黒川第86号線の区域のうち、都市計画線内にある部分が都道区域に取り込まれることになります。当該部分は散策コースなどに位置づけられ、本市市民も多く利用しており、代替機能が必要になることから、黄色で着色した部分に代替道路を設置する方向で東京都と協議してまいります。
なお、資料の4ページに東京都が施行する事業の概要について掲げておりますので、後ほど御参照ください。
議案第99号の説明は以上でございます。
◎齋藤 庶務課長 庶務課長の齋藤でございます。初めに、「議案第103号 令和2年度川崎市一般会計補正予算」のうち、建設緑政局関係につきまして御説明申し上げますので、タブレット端末の01-03令和2年度
一般会計補正予算(その2)のファイルをお開きください。
6ページを御覧ください。歳出でございますが、8款建設緑政費、11款区役所費において補正予算を計上するものでございまして、これらは本年3月の第1回定例会における補正予算として、国の補正予算を活用して前倒しした事業等について国庫補助金の認承が得られたため、事業費の減額を行うものでございます。
8ページを御覧ください。上段の第2表繰越明許費でございますが、8款建設緑政費3項街路事業費につきましては、
羽田連絡道路整備事業に係る予算に繰越明許費を設定するもので、
令和元年東日本台風の影響によるしゅんせつ等により不測の日数を要したことに伴い、予算の繰越しを行うものでございます。
次に、下段の第4表地方債補正でございます。変更でございますが、このうち建設緑政局関係といたしましては、上から安全施設整備事業につきまして、補正前の限度額15億6,600万円から補正額8,000万円を減額し、14億8,600万円に変更するもの、1段下、街路事業につきまして、補正前の限度額44億5,100万円から補正額3億800万円を減額し、41億4,300万円に変更するもの、1段下、
公園緑地施設整備事業につきまして、補正前の限度額34億6,400万円から補正額3億1,500万円を減額し、31億4,900万円に変更するものでございます。これらは、本年3月の補正予算において国の補正予算を活用して前倒しした各事業等について、事業費の減額を行うことに伴い、地方債の限度額も併せて補正するものでございます。
続きまして、建設緑政局関係の補正予算の内容につきまして御説明申し上げますので、14ページ及び15ページを御覧ください。歳出でございますが、14ページ中段、8款建設緑政費3項街路事業費1目街路事業費でございますが、既定額134億8,049万2,000円に補正額16億3,500万円を減額いたしまして、補正後の額を118億4,549万2,000円とするもので、これは道路改良事業費及び
羽田連絡道路整備事業費について減額を行うものでございます。
次に、1段下の8項公園費1目公園緑地施設費でございますが、既定額48億4,729万9,000円に補正額7億円を減額いたしまして、補正後の額を41億4,729万9,000円とするもので、これは
等々力緑地再編整備推進事業費について減額を行うものでございます。
16ページ及び17ページを御覧ください。上から2段目、11款区役所費1項区政振興費1目区政総務費でございますが、既定額57億8,103万1,000円に補正額8,000万円を減額いたしまして、補正後の額を57億103万1,000円とするもので、これは
道路維持補修事業費について減額を行うものでございます。
以上で令和2年度川崎市
一般会計補正予算(その2)のうち建設緑政局関係についての説明を終わらせていただきます。
続きまして、「報告第2号 令和元年度川崎市
一般会計繰越明許費繰越額の報告について」御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末の01-04報告第2号~報告第12号のファイルをお開きください。
5ページを御覧ください。これは、第1回定例会におきまして議決をいただいております繰越明許費の繰越額の確定額を、地方自治法施行令第146条第2項の規定に基づき御報告申し上げるものでございます。
それでは、建設緑政局関係の内容について御説明申し上げますので、8ページ及び9ページを御覧ください。8款建設緑政費2項道路橋りょう費、3項街路事業費、5項河川費、7項自然保護対策費及び8項公園費の議決をいただきました建設緑政費の繰越明許費の金額は、小計欄にございますとおり、146億8,633万4,000円でございますが、翌年度繰越額は、9ページ左側の欄にございますとおり、114億5,469万5,856円となっております。
10ページ及び11ページに参りまして、11款区役所費1項区政振興費の議決をいただきました繰越明許費のうち建設緑政局所管事業に係る金額は、区政総務道路維持補修事業5億4,349万9,000円、12ページ及び13ページに参りまして、区政総務公園緑地維持管理事業1億1,476万円、川崎区道路維持補修事業300万円、中原区水路整備事業225万円、宮前区道路維持補修事業2億2,586万7,000円、宮前区水路整備事業3,106万7,000円、多摩区道路維持補修事業2,002万円、麻生区道路維持補修事業4,700万円でございまして、これらの建設緑政局所管事業に係る金額の合計は9億8,746万3,000円でございます。
お手数ですが、10ページ及び11ページにお戻り願います。翌年度繰越額について、11ページ左側の欄にございますとおり、区政総務道路維持補修事業4億9,405万2,000円、12ページ及び13ページに参りまして、13ページ左側の欄にございますとおり、区政総務公園緑地維持管理事業5,699万7,000円、宮前区道路維持補修事業1億6,231万円、宮前区水路整備事業3,023万4,000円、麻生区道路維持補修事業3,001万円となっておりまして、これらの建設緑政局所管事業に係る金額の合計は7億7,360万3,000円でございます。
なお、繰越事業の内容につきましては、令和元年度補正予算として既に議決をいただいておりますので省略させていただきます。
続きまして、15ページを御覧ください。「報告第3号 令和元年度川崎市一般会計事故繰越し繰越額の報告について」御説明申し上げます。これは、地方自治法施行令第150条第3項の規定に基づき、その繰越額について御報告申し上げるものでございます。
それでは、建設緑政局関係の内容について御説明申し上げますので、18ページ及び19ページを御覧ください。11款区役所費1項区政振興費の中原区道路維持補修事業におきまして、新型コロナウイルス感染症の影響により年度内の事業終了が困難となったため、237万6,000円を翌年度に繰越ししたものでございます。
続きまして、建設緑政局関係の特別会計について御説明いたしますので、29ページを御覧ください。「報告第6号 令和元年度川崎市
墓地整備事業特別会計繰越明許費繰越額の報告について」でございます。これは、一般会計と同様に第1回定例会において議決をいただいております繰越明許費の繰越額の確定額を、地方自治法施行令第146条第2項の規定に基づき御報告申し上げるものでございます。
30ページ及び31ページを御覧ください。1款1項墓地整備事業費の早野聖地公園整備事業の議決をいただきました繰越明許費は5,604万円でございますが、翌年度繰越額は5,603万3,600円となっております。
次に、33ページを御覧ください。「報告第7号 令和元年度川崎市
生田緑地ゴルフ場事業特別会計繰越明許費繰越額の報告について」でございます。これは、第1回定例会において議決をいただいております繰越明許費の繰越額の確定額を、地方自治法施行令第146条第2項の規定に基づき御報告申し上げるものでございます。
34ページ及び35ページを御覧ください。1款1項ゴルフ場事業費の生田緑地ゴルフ場整備事業の議決をいただきました繰越明許費は6,592万9,000円でございますが、翌年度繰越額は5,850万9,000円となっております。
なお、繰越事業の内容につきましては、令和元年度補正予算として既に議決をいただいておりますので省略させていただきます。
続きまして、「報告第16号 地方自治法第180条の規定による市長の専決処分の報告について」御説明申し上げますので、タブレット端末の01-01議案書のファイルをお開きください。
123ページを御覧ください。市長の専決事項の指定第2項による専決処分のうち建設緑政局関係といたしましては、125ページに参りまして、番号22から26までの5件でございます。
それでは初めに、番号22及び23でございますが、同様の事件でございまして、事件の概要でございますが、令和元年5月24日、川崎区千鳥町15番1号先路上で、被害者所有の小型乗用車と軽乗用車がそれぞれ走行中、舗装の破損箇所に落輪し、当該乗用車が破損したものでございます。番号22につきましては、専決年月日は令和2年2月17日、損害賠償の額は3,344円、被害者は株式会社関東マツダでございます。次に、番号23でございますが、専決年月日は令和2年2月17日、損害賠償の額は1万1,249円、被害者はオリックス自動車株式会社でございます。
なお、本事件につきましては、今回御報告したもののほか、4件の同様の事故が発生しており、そのうち3件は既に示談が成立し、令和2年第1回定例会にて御報告させていただいております。残りの1件につきましては、現在、被害者と示談交渉中のため、示談が成立した後、議会に御報告してまいります。
次に、番号24でございますが、専決年月日は令和2年3月6日、損害賠償の額は22万6,022円、被害者は日本カーソリューションズ株式会社でございます。事件の概要でございますが、令和元年10月15日、宮前区宮崎2丁目12番地1先路上で、被害者所有の普通トラックが走行中、車道にはみ出していた街路樹の枝に接触し、当該普通トラックが破損したものでございます。
次に、番号25でございますが、専決年月日は令和2年3月13日、損害賠償の額は3,805円、被害者は幸区在住の方でございます。事件の概要でございますが、令和元年11月10日、幸区幸町1丁目750番地6先丁字路で、被害者所有の自転車が走行中、グレーチングの破損箇所に落輪し、当該自転車が破損したものでございます。
次に、番号26でございますが、専決年月日は令和2年5月7日、損害賠償の額は1万7,757円、被害者は麻生区在住の方でございます。事件の概要でございますが、令和2年2月1日、麻生区上麻生5丁目46番20号先路上で、被害者所有の普通乗用車が側溝のグレーチングの上を走行したところ、当該グレーチングが跳ね上がり、当該普通乗用車を破損させたものでございます。
次に、市長の専決事項の指定第4項による専決処分について御説明申し上げますので、126ページを御覧ください。初めに、議案番号94号についてでございますが、議決年月日は平成29年10月6日、工事名は多摩区内主要地方道横浜生田道路改良工事、契約の相手方は株式会社フジタでございます。変更事項は契約金額でございまして、変更前7億4,952万円を8億2,017万8,500円に変更しております。専決処分年月日は令和2年3月23日でございます。変更理由でございますが、川崎市工事請負契約約款第26条第6項から第8項までの規定による変更でございまして、これは、労務単価の改定に伴ういわゆるインフレスライド条項によるものでございます。このほか、現地調査の結果から地盤改良工事の追加、掘削方法の変更及び地中障害物撤去等の必要が生じたことにより、増額の変更を行うものでございます。
次に、127ページに参りまして、議案番号90号についてでございますが、内容が2件ございまして、上段につきましては完成期限の変更、下段につきましては契約金額の変更となっております。議決年月日は令和元年6月27日、工事名は等々力補助競技場改修工事、契約の相手方は長谷川体育・信号器材共同企業体でございます。
初めに、上段の完成期限の変更につきましては、変更前令和2年3月16日を令和2年3月31日に変更しております。専決処分年月日は令和2年3月11日でございます。変更理由でございますが、陸上競技場の公認検定の調整等に不測の日数を要したことから、完成期限の変更を行うものでございます。
次に、下段の契約金額の変更につきましては、変更前6億4,680万円を7億727万3,600円に変更しております。専決処分年月日は令和2年3月30日でございます。変更理由でございますが、利用団体との調整に伴う使用材料の変更及び現地調査の結果等から、排水設備の改修の必要が生じたことにより、増額の変更を行うものでございます。
以上で令和2年第4回川崎市議会定例会に提出いたします建設緑政局関係の議案等についての説明を終わらせていただきます。
○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。本日は提出予定議案の説明でございますので、この程度にとどめたいと思いますが、よろしいでしょうか。
( 異議なし )
○市古次郎 委員長 それでは、以上で建設緑政局関係の提出予定議案の説明を終わります。
ここで理事者の一部交代をお願いいたします。
( 理事者一部交代 )
─────────────────────────
○市古次郎 委員長 ここで暫時休憩を挟みたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
( 異議なし )
○市古次郎 委員長 それでは、おおよそ5分間休憩いたします。再開は10時50分といたします。よろしくお願いを申し上げます。
午前10時45分休憩
午前10時50分再開
○市古次郎 委員長 再開いたします。
次に、建設緑政局関係の請願・陳情の審査として、「請願第11号 令和元年台風19号に依る浸水被害の原因究明と賠償、再発防止を求める請願」の第4項及び「陳情第46号 三沢川に流入する用水路の安全対策を直ちに行うことを求める陳情」を議題といたします。
なお、2件はいずれも
令和元年東日本台風に関する内容ですので、一括して審査をいたしたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
( 異議なし )
○市古次郎 委員長 それでは、2件を一括して審査いたします。
なお、関係理事者として、多摩区役所道路公園センターから藏内整備課長が出席しておりますので御紹介いたします。
それではまず、事務局から請願文及び陳情文を朗読させます。
◎長根 書記 (請願第11号、陳情第46号朗読)
請願第11号について追加署名3,636名、合計7,647名。
陳情第46号について追加署名3,538名、合計4,579名。
請願第11号につきましては、複数の局に関する項目が含まれている請願であるため、本年3月の正副委員長会議において、項目ごとに各常任委員会に分割して付託がなされたものでございます。そのうちまちづくり委員会につきましては、各項目のうち第4項について付託を受けているものでございます。
○市古次郎 委員長 次に、理事者のほうから説明をお願いいたします。
◎磯田 建設緑政局長 それでは、「請願第11号 令和元年台風19号に依る浸水被害の原因究明と賠償、再発防止を求める請願」の第4項及び「陳情第46号 三沢川に流入する用水路の安全対策を直ちに行うことを求める陳情」につきまして、安部河川課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎安部 河川課長 河川課長の安部でございます。初めに、「請願第11号 令和元年台風19号に依る浸水被害の原因究明と賠償、再発防止を求める請願」について御説明いたします。お手元のタブレット端末の2(1)請願第11号、陳情第46号(資料)のファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。1、川崎市の治水事業の沿革でございますが、市内を流れる一級河川は、流域の都市化に伴う雨水流出量の増大により治水安全度が低下していたことから、昭和46年から国、県の補助制度の適用を受け、時間雨量50ミリの降雨に対応できる河川改修を進めているところでございます。また、総合的な治水・浸水対策として、五反田川放水路などの河川整備のほか雨水流出抑制施設の設置指導など、災害に備えた川づくりに向けて取組を進めております。市内一級河川の位置と整備状況を下の図にお示ししており、右下に河川の整備状況をお示ししております。
資料の3ページを御覧ください。2、これまでの河川に関する浸水被害の発生状況について、下の図と表でお示ししており、表の②の昭和51年9月9日の台風17号による集中豪雨による被害をはじめとして、これまでの河川に係る浸水被害が発生している状況をお示ししているものでございます。
次に、3、現在の取組についてでございますが、流域の都市化に伴う雨水流出量の増大により、早急な整備が必要になったことから、治水安全度の向上を図る目的とした五反田川放水路の整備や平瀬川支川の整備などを行っております。また、市内の河川は供用から40年以上を経過する施設が多く、老朽化が見られることから、河川維持管理計画に基づき計画的な維持補修を行っております。さらに、近年の降雨状況や土地利用の変化に伴う水害リスクの増大に対応するため、ハザードマップの周知などソフト対策の推進による減災にも取り組んでいるところでございます。具体的な取組内容につきましては、(1)五反田川放水路の整備から(5)ハザードマップ等の活用にお示ししているとおりでございます。
資料の4ページを御覧ください。4、
令和元年東日本台風による各地域の浸水状況と対策概要について御説明いたします。これまでの取組を実施していくことに加え、
令和元年東日本台風により、市内3地域において浸水被害が発生したことから、これらの地域の対策に取り組んでいるところでございます。
初めに、(1)河港水門(川崎区港町周辺)についてでございますが、多摩川上流域で観測した既往最高の雨量により、河港水門付近においても計画高水位を超える状況の中、約7ヘクタールの浸水被害が発生いたしました。また、浸水発生時に浸水状況を的確に把握することができなかったことなどから、今後の対策として、浸水経路として確認された施設への対策や、住民への的確な情報提供などについての対策を行うものでございます。
次に、(2)平瀬川(多摩川合流部周辺)についてでございますが、多摩川において計画高水位を超える状況の中、東久地橋桁下などからの浸水により、約6ヘクタールの浸水被害が発生いたしました。また、水位計の電源が喪失し水位情報が欠測したことなどから、現地状況の的確な把握ができなかったため、今後の対策として、浸水経路として確認された箇所への対策や、水位計などの施設の更新を行うものでございます。
次に、(3)三沢川(JR南武線三沢川橋梁周辺)についてでございますが、多摩川において計画高水位を超える状況の中、三沢川においても水位が上昇し、三沢川に接続する水路の水が流入しづらくなったため水路からの越水などが発生し、約12ヘクタールの浸水被害が発生いたしました。また、浸水発生時に浸水状況の把握ができず住民への注意喚起ができなかったことなど、情報伝達での課題が明らかになったことから、今後の対策として、浸水経路として確認された箇所への対策や、市民への的確な情報伝達などについて対策を行うものでございます。
なお、河川関係の浸水に関する検証内容の各地域への御報告でございますが、新型コロナウイルスに係る状況もあるため、3つの浸水地域に係る対象町会6町会のうち、5町会の町会長へ4月24日、4月27日に説明を行い、検証結果と短期対策などについて御理解をいただいたところでございます。今後の各地域における説明会の開催につきましては、新型コロナウイルスに係る状況を踏まえながら調整してまいりたいと考えております。
資料の5ページを御覧ください。5、多摩川緊急治水対策プロジェクトについて御説明いたします。
令和元年東日本台風により甚大な被害が発生した多摩川流域における今後の治水対策の方向性として、国、都、県、市が連携し、多摩川緊急治水対策プロジェクトとして次の取組を実施していくことで、社会経済被害の最小化を目指しているところでございます。
具体的な取組内容につきましては、(1)被害の軽減に向けた治水対策の推進といたしまして、河川管理者である国が、被害の軽減に向けた治水対策として、河道掘削や樹木伐採を行うものでございます。また、本市といたしましては、(2)地域が連携した浸水被害軽減対策の推進として、五反田川放水路の暫定運用による雨水貯留などの流域における対策を、(3)減災に向けた更なる取組の推進として、タイムラインの普及啓発などのソフト対策を行ってまいります。
次に、6、請願に対する本市の考え方について御説明いたします。請願要旨である市内全ての洪水危険地域を総点検して洗い出し、豪雨への抜本的対策を速やかに講じることにつきましては、これまでも取り組んできている市内一級河川を含む河川における治水対策について、時間雨量50ミリの降雨に対応できる河川改修を進めるとともに、総合的な治水・浸水対策である五反田川放水路などの河川整備や雨水流出抑制施設の設置指導などの取組を継続し、水害の最小化に努めてまいります。
また、
令和元年東日本台風により、被害が発生した市内3地域においては、短期対策及び中長期対策に早期に取り組んでまいります。
さらに、多摩川流域における治水対策については、
令和元年東日本台風により甚大な被害が発生したことから、本市で実施する対策とともに、多摩川緊急治水対策プロジェクトにおける対策においても、国や多摩川流域の自治体と連携し、多摩川の治水安全度の向上に取り組んでまいります。
資料の6ページを御覧ください。次に、「陳情第46号 三沢川に流入する用水路の安全対策を直ちに行うことを求める陳情」について御説明いたします。
1、浸水状況の検証概要でございますが、10月11日(金)から
令和元年東日本台風の接近に伴い、広範囲に強い雨域がかかり、山梨県、東京都、神奈川県を中心に大雨となりました。多摩川上流域で観測した既往最高の雨量は、計画高水位を超過したまま多摩川下流域を流下するとともに、大丸用水の上流域に位置する多摩雨量観測所(稲城市大丸)でも既往最高の雨量を観測しました。三沢川流域における雨量は、流下能力を下回る降雨強度でしたが、多摩川において計画高水位を超える状況の中、三沢川においても水位が上昇し、約12ヘクタールの地域で浸水が発生いたしました。
左側中段の位置図に浸水範囲をお示ししております。浸水経路につきましては、①水路からの越水、②管理用通路水抜き穴からの浸水、③三沢川のアクリル板の目地からの漏水の3経路を確認しました。
次に、2、三沢川水門についてでございますが、三沢川水門の操作は、多摩川から三沢川への逆流を防止するために実施するものでございまして、開閉操作の判断につきましては、多摩川の管理者である国が、多摩川から三沢川への洪水の逆流の兆候を水位計の値により覚知して行っております。今回の台風の際にも、10月12日の15時34分に逆流を覚知して水門操作を実施し、それ以降、水位変化を確認しながら操作を行っているところでございます。右側下段のグラフでお示ししているとおり、三沢川のピーク水位時にアクリル板上部からの越水はなかったと考えられることから、三沢川水門の操作は、三沢川のアクリル板上部からの越水を防止しつつ、多摩川から三沢川への逆流を防いでいたと考えております。
次に、右上3、水路の状況でございますが、三沢川に水路が4本接続しております。三沢川下流の多摩川に近いほうから順に水路①から④としてございまして、水路の寸法や状況についてお示ししているものでございます。
資料の7ページを御覧ください。4、水路の高さ測量結果や水位データによる検証でございますが、三沢川に流入する4本の水路について、測量結果と水位データをまとめたものでございます。資料左上の水路①と右下の水路④(大丸用水)の吐き出し口につきましては、開口している状態でございまして、三沢川の水位が水路の上部よりも高い位置に達した際に越水が発生したと考えられる時間帯をお示ししております。
また、左下の水路②と右上の水路③につきましては、フラップゲートがあるものの、三沢川の水位が吐き口の上部よりも高い位置に達した際に越水が起こった可能性がある時間帯をお示ししております。
この水路の浸水が起こった状況につきましては、広域な水路流域における降雨状況などや、三沢川及び多摩川の水位変動など、複数の要因が同時かつ複雑に絡んでいることから、当時の状況をシミュレーション等により精度よく再現することは非常に困難であると学識経験者である第三者から御意見をいただいているところでございますが、三沢川の水位が水路の高さより上昇していた事実は明らかですので、水路への逆流が発生していた可能性も否定できないと考えております。
資料の8ページを御覧ください。5、短期対策について御説明いたします。(1)水路(水門)の補修や管理等につきましては、大丸水門の機能回復への対応については、維持管理については市が、現状の機能回復工事については県が行うことで協議を完了いたしました。そのほか、水路の流下能力向上工事やパトロール体制の強化などの対策を行ってまいります。
次に、(2)フラップゲートの設置につきましては、管理用通路水抜き穴からの浸水を防止するためのフラップゲートを設置することといたしまして、フラップゲートが欠損した4か所については神奈川県において設置済みでございます。
次に、(3)三沢川の護岸補修につきましては、三沢川からの浸水を防ぐため、アクリル板の目地の補修を行うこととしておりまして、応急措置につきましては既に実施済みでございます。引き続き補修などの工事を行っていくと神奈川県から伺っております。
次に、(4)水位計、カメラの設置につきましては、短期対策内容として、水位計や簡易型河川監視カメラについては、神奈川県により三沢川と大丸用水の合流部近くに設置済みでございます。また、本市におきましても水路にカメラや水位計を設置してまいります。
次に、(5)被害最小化の取組につきましては、内水処理を目的とした移動式ポンプの導入や、土のうステーションの設置につきましては、地元の意向を踏まえながら、効果的な設置箇所を選定してまいります。
資料の9ページを御覧ください。6、中期対策について御説明いたします。左下にある浸水地域の雨水処理イメージの図にお示ししているとおり、当該地域は大丸用水と三沢川、三沢川と多摩川が合流しているところであることから、浸水被害を低減させるには水量の軽減対策が必要であるため、当該地域に集中して流入している大丸用水の水路網調査を集水面積の多くを持つ稲城市と連携しながら行い、内水対策の検討を行っていくものでございます。また、閉鎖されていた大丸用水排泥施設水門から多摩川河川水が流入してきた対策についても稲城市に要望を行ってまいります。
次に7、対策とスケジュールについて御説明いたします。これは、資料8ページの5、 短期対策と資料9ページ上段の6、中期対策の対策について、対策時期、対策内容、対策実施者をお示ししたものであり、短期対策につきましては台風時期までに、中期対策につきましては令和3年の台風時期までに実施し、中長期対策につきましては令和3年度以降も継続していく対策となっております。
資料の10ページを御覧ください。陳情に対する本市の考え方について御説明いたします。初めに、陳情要旨1、用水路氾濫の原因を明らかにし、その責任の所在を明確にすることにつきましては、浸水被害につきましては、多摩川上流域で過去最高の雨量を観測した豪雨により、石原水位観測所などで計画高水位を超える既往最高水位を記録するほどの自然災害に見舞われたことに起因するものと考えております。また、このような状況の中、三沢川においても水位が上昇し、三沢川に接続している用水路などの水が流入しづらくなったため、水があふれたものと考えているところでございます。
次に、陳情要旨2、同じ原因で水害が起こらないよう、的確な対策を講じること。とりわけ、用水路に三沢川から逆流しないような施設を今年の早い時期に完備すること。被害地域の大・小用水路の整備もすることにつきましては、短期対策として、大丸水門の機能回復が神奈川県により行われるまでの間、暫定的に仮設止水板等を設置するとともに、水路の流下能力向上工事や、移動式ポンプの配備、土のうステーションの設置などを実施してまいります。また、中期対策といたしまして、当該地区の浸水被害を低減するため、水路網調査及び内水対策検討を実施し、検討に当たっては、稲城市と連携して調査や対策の実施方法について調整をしてまいります。
次に、陳情要旨3、国と県に対し、多摩川、三沢川の水位を低減する対策を直ちに行わせるよう、意見書を提出することにつきましては、多摩川の河道掘削などにつきましては、流下能力を向上させる取組であり、水位を低下させる方策として重要性が高いものと認識していることから、本年2月に国土交通大臣宛てに要望書を提出したところであり、5月から三沢川と多摩川の合流部である多摩川の堆積土砂の撤去が行われているところでございます。今後も引き続き、国や多摩川流域の自治体と連携し、多摩川の治水安全度の向上に取り組んでまいります。三沢川につきましても、本年2月に河川管理者である神奈川県に堆積土砂の撤去について要望を行い、7月頃、JR南武線三沢川橋梁付近の堆積土砂の撤去が行われるものでございます。今後も引き続き、神奈川県と連携した治水対策について取り組んでまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら併せてお願いいたします。
◆石川建二 委員 時間ももったいないので、請願・陳情の両方の審査がありますけれども、かなり量があるので、要点を絞って質問していきたいと思うんです。最初に、三沢川のほうですけれども、もうじき台風のシーズンも迎えるということで、まず台風シーズンに今できることを何でもできているのかという視点からお聞きをしていきたいんです。今の報告でもありましたように、大丸用水の水門の機能回復、そして維持管理ができていなかったということですが、機能回復については県、維持管理については市ということですけれども、協議が調ったと理解をしていいのか、また、機能回復のスケジュールをお聞かせいただければと思います。
◎安部 河川課長 ただいまの御質問でございますが、神奈川県と機能回復工事についての協議を今月の14日に締結させていただきました。今後の補修工事等々のスケジュールでございますが、神奈川県によって、水門の機能回復工事については、今年の11月を目途に完了させる予定で進めていくと伺っております。ただ、台風シーズンが到来いたしますので、その間につきましては、川崎市のほうで暫定的な仮設止水板等が設置可能な施設について設置してまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 また、現場視察を行わせていただいて、水門のところには市のほうでポンプを設置する。用地も隣の花壇のようなところに設置をするということですが、その能力や、あるいは設置をする事業主体は県になるのか市になるのか、また整備のスケジュールについてもお聞きします。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 今回設置いたします移動式ポンプにつきましては、多摩区役所道路公園センターで購入、設置するものでございまして、7月中に設置を完了する予定でございます。ポンプの能力といたしましては、毎分3.3トンのポンプを4基購入する予定でございます。
◆石川建二 委員 それは可動式のポンプということでしょうか。水門のところには常設のポンプも設置されると伺っているんですけれども、そちらのほうは内容的にはどうでしょうか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 今回、移動式ポンプを常設で花壇のところに設置する予定でございまして、その状況を見て、あと大丸用水の内水とか減水の対策を見て、今後の常設のポンプについては検討してまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 そうすると、常設のポンプに関しては今検討中ということでしょうか。能力に相当の違いがあるかということが心配されるんですけれども、整備の方向での検討と受け止めていいのでしょうか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 移動式のポンプもほとんど常設のような形で2基置く予定でございまして、それを見て、それでも難しいということであれば常設という方向になるんですが、今後、さっき説明もいたしましたが、水路網調査で内水対策等の減水の方向を検討しておりますので、そういう形を見て判断していきたいと考えております。
◆石川建二 委員 4本ある水路のうちで、資料の中でも大丸用水の水門のある水路は相当の広さがありますけれども、ほかの用水路は比較的小さな水路だと理解しているんですが、大丸用水と他の水路と同じ能力のポンプで大丸用水のほうが賄えるという根拠は何かあるのでしょうか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 ポンプを稼働するときにつきましては、仮設止水板等で三沢川からの逆流を防止する装置を設置したときにポンプを稼働するという形になります。大丸用水は、確かにこの4本の水路の中では断面が大きい水路でございまして、一応常設には2基現地に置いて、残り2基を状況に応じて追加投入するという形で考えております。
◆石川建二 委員 フラップゲートにしても、また止水板にしても、止めてしまえばポンプでかき出すしかない。それで、それぞれの4本のところに1台ずつという理解をしているんですけれども、大丸用水に関しては当然流量も相当多いだろうということも想定されますが、2台設置するといっても、ほかのところに持っていくことが想定されるわけですから、1台で足りるのかということが心配になるんですが、その辺の検討状況や、あるいは早期に本格的なポンプの設置で住民に安心していただくという対策こそ本格的に進めるべきではないかと思いますが、そこら辺についての見解を伺います。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 今、仮設止水板を設置したときに、全部1台ずつと考えているわけではなくて、各水路の水位の状況を見ながら、大丸用水が水位上昇しているということであれば4基一遍に投入するということも考えていますので、三沢川の水位が完全に上がって、ほかの用水の状況を見ながら、それぞれの配置について検討していきたいと考えております。
◆石川建二 委員 前回のような多摩川の増水が起きないとも限らないわけで、その点では、4つの水路がそれぞれあふれ出すということが想定されるわけで、実際起きたわけですよね。そこにおいてポンプの設置をということで、住民の皆さんは、ああ、設置されてよかったねとお思いになっていると思うんですが、それが移動式ポンプだけ4つ設置する、場合によっては2台を一遍に使うということで、同時多発的にそれが起きたということを前提に安心する排水機能が求められるのではないかと思いますけれども、これはどうでしょうか。とにかく4つ買ったというのは大切なことだと思いますけれども、三沢川の水門に関しては、敷地もあることだし、早急に本格的なポンプの設置を検討するというのが市として必要ではないかと思いますが、そこら辺を再度お聞きします。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 今、移動式ポンプは次の台風に備えるということで考えておるものでございまして、今後、中長期対策で抜本的な考え方をお示しするような形になると思いますので、その中でポンプの検討というのもあると思います。
◆石川建二 委員 実施するという方向で検討すべきだと思いますけれども、局として全体的に責任ある立場でぜひお答えいただきたいんですが、部長になるのか、局長になるのか、これだけ被害をもたらしたという実態があるわけですから、早急に常設のポンプ、機能がしっかり整ったポンプを設置するというのが、この被害を生み出したことに対する第一義的な責任ではないかと思いますが、そこら辺をもう一度聞かせてください。
◎福田 道路河川整備部長 今、藏内課長のほうからお伝えしましたとおり、現在では移動式ポンプ4基を考えてございます。状況につきましては、当然移動式ポンプだけの排水ではなしに、水路の表面を滑らかにするという工事等も一緒に考えてございますので、いろいろな複合的な対策をもって現状を把握していこうということを今考えてございます。ただ、委員のおっしゃったとおり、4基を購入し、それぞれの水路、4本あるから1基ずつで賄えるのか、もしくは集中的に水位が上がったところに複数基投入して、ほかのところはどうなるのか、それは実際やってみないと正直分からないところはございますが、基本的に一番大きな大丸水門のところにつきましては複数基投入して、たまった水をまず優先的に排水していこうという考えに基づいて、今お伝えしたとおりでございます。ですから、4基だけで本当にいいのかどうなのかというところは、これからまた検証していきますし、先ほど申しました中長期の中で、上流で広がっています水路網のきちんとした調査、把握をしながら、移動式ポンプがどの数でいいのかというところも検討してまいりたいと考えてございます。
◆石川建二 委員 本来ならば常設のポンプの設置計画、中長期的な計画としても本日報告を受けられると私は現地視察の場合でも理解をしていましたので、そこのところは、また再びこのような被害が起きないとは限らないわけですし、実際起きた。やってみなければ分からないというのではなくて、起きているわけですし、また検証も複合的になかなか難しいというのであるならば、やっぱり最大限の対策を打つということが市に求められていると思いますので、この点についてはぜひ強く要望しておきたいと思います。
フラップゲートのことですけれども、私もフラップゲートのことがよく分からなくて、インターネット等でも見させていただきましたが、フラップゲートに例えば草木が入ってしまうと、結局、そこから隙間が開いて逆流が生じるという事例が事業者の方のホームページを見ても載っておりました。今回、フラップゲートを点検されたということですが、もともと県が設置したものと理解していますけれども、先日の視察のときも、やはりフラップゲートの周辺に草木が繁茂していて、これがもし水の流れの中でフラップゲートのところに挟まってしまったら全然意味がないではないかということになると思うんですね。そうした意味では、管理、点検、また老朽化して周りのコンクリート部分の破損がないかどうか、しっかりと調べることが本来のフラップゲートをちゃんと機能させることと思いますけれども、ここら辺は誰が点検して、管理は誰が行うのかというところは今どういうふうに整理ができているのか、伺いたいと思います。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 フラップゲートにつきましては、県が河川改修を行った際に設置したものということで、今までは管理主体が不明の状態が続いていたのですが、今後、市のほうで管理するということで、フラップゲートの点検につきましては6月中に行います。その際にゲート周辺も点検し、必要であれば除草等を実施してまいります。
◆石川建二 委員 フラップゲートも、あれは設置されてから何年ぐらいたつんですかね。やっぱり更新の時期というのもあるかと思うんですが、そこら辺はどのように理解をされているのでしょうか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 フラップゲートも1個1個確認しまして、裏側の部分だったりとかを全部点検しまして、あとゲートの周りも点検いたしまして確認してまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 では、6月に点検をされるということですので、その点検の結果はぜひ議会や市民にも示していただきたいと思います。
あと、県が今回カメラを設置して、水位計、あるいは情報を得るということですけれども、これらの情報がどこで管理されて、これは危険だぞとか、ポンプの出動が必要だぞとか、そういう判断をどこが行うのか、情報の管理や活用の方法について伺います。
◎安部 河川課長 今回整備された水位計とカメラにつきましては、神奈川県によって設置されたものでございますので、施設の管理者については神奈川県となります。その水位計とかカメラで得られた情報につきましては、今後、地域に特化した防災行動、例えばタイムラインとか、そういったところを区役所と連携して、地元の方も含めてつくり上げていきたいと思いますので、そういったところに活用してまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 寄せられたデータの分析、例えば皆さんに避難してほしいという情報を出したり、その基準というか、マニュアルといいましょうか、そこら辺は今後どのように検討しようとされているのでしょうか。
◎安部 河川課長 これからというところもありまして、まだ具体的に申し上げられないところが多いんですが、タイムライン、マイ・タイムラインをつくっていく過程の中で、我々建設緑政局なり区役所、あと国とか神奈川県も一緒に連携して、得られる水位とか、その辺を分析しながら活用してまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 その辺もぜひ情報公開というか、市民の皆さん、また私たち議会のほうも共有できるようにしていただきたいと思います。
今回、水害被害が起こったのと、多摩川と三沢川水門の開閉が大きく関連していると思うんですけれども、三沢川水門をかつて閉めたことがあるのでしょうか。
◎安部 河川課長 水門管理者である国土交通省に伺っていますが、築造されてからこれまで動かしたことがないと伺っております。
◆石川建二 委員 水門を閉めることによる地域への影響というのは今回初めて体験されたわけですよね。今日寄せていただいた水位のデータなんかでも、水門が閉まれば、もちろん三沢川も水位が上がるというのは当然だと思うんですが、最初の段階で激しく上がった。その後、水門が徐々に開かれ、調整する中でまた水位が上がるということで、ちょうど突出したときとか、あとピークになったときに地域の浸水被害が起きているということでは、国に言わせれば、水門の開閉は正しかった、三沢川への逆流を防いだということだと思うんですが、実際はその段階で大丸用水のほうの逆流なども起きているわけですから、この3者が閉めるということに関しては連携したマニュアルが必要ではないかと思うんです。一般的な逆流したら閉めるというマニュアルでは、どうもここはまずかったのではないかと思うんですが、今後、この開閉について、今までのように国の基準で操作されたらば、また用水等の問題が生ずる可能性もあるということで、これは直近の、またすぐ来るかもしれない大雨に、あるいは増水に対する対応も含めて、国や県と連携した操作マニュアルの検証が必要だと思うんですけれども、その辺はどのように話が進んでいるのでしょうか。
◎安部 河川課長 具体的にはこれからになりますけれども、先ほどから、三沢川水門が開いたとかという状況の中で、三沢川の水位がどのように変動するとか、あと今回、三沢川は順流していたというお話ですが、実際水路からもあふれていますので、今回のこういった状況を踏まえながら、タイムラインとか避難勧告のルールをつくっていく中で、国とか神奈川県と連携しながら、そういったものをやっていきたいと思っております。
◆石川建二 委員 そういうことを早急にやって、勝手に閉めたりしてまた被害が――抜本的な対策が講じられればまた状況が変わるとは思うんですけれども、現状ですぐにでも起き得るということであれば、今度こそちゃんとそこら辺を連携した取組にしていただきたいと思います。
中長期計画のほうでもちょっと心配があるので、お聞きしたいんですけれども、そもそも用水路というのは川から農地に水を供給するということで、取り出し口が大きくて、だんだん毛細血管のように広がっていくというのが用水路の役割だと思います。ただ、用水路が、実はこの地域においては雨水対策、一般の家庭のいわゆる雨水を集めて川に流すという排水機能も兼ね備えているわけですよね。これは本来、用水として整備をするならば元が広くて水をたくさん取り込んで、細かく分配していく。ただ、雨水は細かいところから今度はだんだん集めて広くしていく。もともと構造は違うものが地域の中で共存している、あるいは一緒に使われている、機能を持たされているということだと思うんですけれども、用水として、あと雨水対策としての機能が本当に果たせるのかという点で、今日は他の部も来ているということですので、用水路自身はどのぐらいの降雨に対応できる施設になるのか、そういう計算、把握があるのか、どのぐらいの雨が降ったらあそこは水が側溝からあふれるような可能性があるのか、そこら辺の能力をお聞きしたいんです。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 大丸用水は、委員が言われるように、かんがい用水としての機能にプラスして住宅地の雨水排水施設としての機能があります。大丸用水は宅地から雨水排水の施設として活用しておりまして、川崎市の雨水排水計画において雨水幹線という形で位置づけられておりまして、5年確率52ミリで対応する施設ということで位置づけられております。
◆石川建二 委員 そうすると、雨水だけであれば52ミリ。今日も図面が出ていますけれども、60センチ四方のますというのは決して小さくはないと思いますが、これに実は用水としての水が入ってくるという複合的な水量はどのぐらいまでの水量に耐えられるのか、全体で52ミリの水量まで耐えることができるのか、今までの52ミリの対応であれば、今後、大雨等にも耐え得るものになるのか、今日そこら辺のところのお話をもう少しお聞きしたいんです。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 台風など大雨が予想されるときには、かんがい用水としての機能は取水口を閉めましてストップしますので、雨水排水施設として機能すると考えております。ただ、容量といたしましては、通常のかんがい用水プラス雨水があったとしても耐え得るということで設計されております。
◆石川建二 委員 そうしますと、今回、水があふれたということの原因は様々あるかと思いますけれども、稲城市からの越水みたいなことも原因として言われていますが、通常のマニュアルで言えば、今後、雨のときには取水口は取らない。地域の水量は、稲城市のほうも含めて流れ込んでくるわけですけれども、52ミリの対応で氾濫は起こさないということでよろしいのでしょうか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 そのとおりでございます。
◆石川建二 委員 そうすると、前回はそれで水があふれてしまったわけですけれども、今回こういう対策をするから大丈夫だよという改善点はどこになるのですか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 中長期で打たせていただいているんですが、水路網調査をして内水対策、減水の検討をしてまいりますので、そういう形の中で大丸用水の負担を軽減するということを考えておりまして、将来的には大丸用水の負担をなくす方向にしていきたいと考えております。
◆石川建二 委員 今、最後のほうが聞き取りにくかったので、申し訳ありません、もう一度御説明いただけますか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 大丸用水の負担を軽減するという形で水路網の調査を行って、行けるところに分水したりして大丸用水の減水を検討するということで考えております。
◆石川建二 委員 大丸用水の調整、先ほど報告の中にもそういう文言があって、非常に大切なことだと思います。地元の方が稲城市の水路網を調査したところ、稲城市の水路のほうは、例えば水があふれてきたときには多摩川に流すような、あるいは調整機能が用水の随所随所にあって治水機能がしっかりとしていたと。ところが、川崎の場合には、あの地域には3本の水路が流れてきていますけれども、それらが途中での貯留施設だとか、バイパスだとか、そういうものが整備されていなくて、治水機能という点での点検がされていなかった、設計がされていないのではないか、そのような御指摘が稲城市との比較の中でも出てきているんですが、現在の川崎市の地域の中の用水の治水機能というのはちゃんと計画されているのでしょうか、それとも、今後これを機にぜひ計画をしていきたいということでしょうか。
◎安部 河川課長 今回のことを踏まえまして、中長期対策のほうでもお示ししておりますけれども、ここは大丸用水と三沢川、三沢川と多摩川が合流するところでございますので、対策としては、ここに集まる水の量の負担を軽くするということが第一だと考えております。ですから、そのための水路網調査を行うとか、あと流入量、流下能力、排水能力の向上を検討してまいりたいと考えております。ですから、今のところ大丸用水の吐き出し口については全て三沢川のほうに流出しているわけですが、中長期対策のほうでは、そういった水の量を減らすという対策の中に貯留施設とかということも含めて検討はしていきたいと考えております。ただ、今回の事象につきましては、大丸用水だけが水がどんどん出てきたということではなくて、多摩川の水位が上がったとか、三沢川の水位が上がったとか、そのような複合的な要素も含めて起こった浸水原因ですので、水路だけで対策が講じられるかどうかというのはまた難しいところですが、とりあえず大丸用水等の水位低減に向けた検討の中にはそういったものを含めて考えてまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 水路、大丸用水の水量の調整、管理という点では、貯留施設などの設置なども有効だということでよろしいんですか。
◎安部 河川課長 そのとおりでございます。
◆石川建二 委員 そこで言うと、地元の方たちがおっしゃっているのは、稲田公園の下に中野島水系というのが稲城市のほうからずっと来ているそうですけれども、3本水系がありますが、そこが全部稲田公園の下を通って、その構造もよく分かっていないということですが、せっかくあれだけ広い公有地がありますので、そういう場所を利用して貯留機能を持たせたり、そういうことも今後の検討になるのではないかという提案もいただいているんです。この辺はもっともだなと思うんですけれども、併せて検討していただけますか。
◎安部 河川課長 委員の御発言があったことにつきましては、検討の中で参考にさせていただきたいと思います。
◆石川建二 委員 ぜひお願いします。
それと、先ほども言いましたように稲城市の下を用水が通っていますので、それがどのようになっているのか、あと稲田公園のせせらぎで流れている水は地下水からくみ上げていますけれども、それとの関係がどうなっているのかというのを地元の方としてはよく知りたいということなので、その構造や活用のされた方をぜひ地元の皆さんにもお知らせいただければと思いますが、その点についてはお約束していただけますか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 水路④の大丸用水につきましては稲城市からの水が入っているんですが、委員が言われるとおり、稲田公園のプールの南側で暗渠化しておって、表面上分からなくなったりしているんですが、その後、水路として地表部にあらわれて三沢川に接続しております。市としては、このような水路の位置などを示している水路網図というのを作成しておりましたが、今まで一般に閲覧しているのは、道水路台帳図という水路も含めた台帳図を閲覧で対応しておりましたが、このたびの浸水を受けて、広域的な水路の位置等について問合せがあった場合につきましては、今後、水路網図を提供してまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 そうすると、稲田公園の暗渠の部分も分かるという理解でよろしいですか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 そのとおりでございます。
◆石川建二 委員 分かりました。ちょっと質問が長くなったので、本来ならば請願のほうも少し質問したいんですが、改めて。とりあえず一旦区切らせていただきたいと思います。
◆露木明美 委員 ちょっと重なる部分もあるかと思うんですけれども、この陳情が出ているということで、私も地元多摩区選出なので、地元の水路網とかがどうなっているのか、歩きながら見てみたわけです。もともと今ありましたように用水でありまして、この地域は昔ほとんどが水田で、水田を埋め立てて梨畑になり、そして今ではそういった畑もほとんど宅地になっているということで、この何十年かで土地の利用が随分変わったなと思います。もともと用水路ですから田畑に水を引き入れる形になっていて、今も使われているところは何か所か発見したんですけれども、昔の機能と今はがらっと変わって、水路というのは水を引き込んで使うために設置したものなのに、今は道路とか住宅の間の雨水が大分用水路に流れ込んでしまっているという状態になっているかと思います。
例えば、6ページにあるような水路網を見ていくと、これはみんな同じような太さで線が書いてありますけれども、非常に狭くて、30センチ幅ぐらいしかないところもあったり、ところどころ泥が入ったり落ち葉が入ったりして流れていないような状態。ここで雨がたくさん降ったら、即そこでせき止まってしまって、あふれてしまうかなというところもあるので、今、水路網の調査を行うということですから、今現在まだやっていないと思いますが、なるべく早くやっていただいて、水路網をしっかり調査するとともに、短期の対策として、そこの中を清掃するということになっていますよね。ですから、まずはかき出し、そして水路の位置が低くなっているところが結構あるんですよ。さっき申し上げたように田んぼから畑にし、畑から宅地にする変更の段階で土留めをしていて、水路自体が低くなっていたり、また土留めをしていないところもあったりして、水準が随分違うかなと思ったんですけれども、そういったところも含めて水路網の調査でしっかり見ていき、今くびれているところなど、早く清掃等をしていただきたいと思います。
先ほどちょっとお話がありましたけれども、これで雨が降ったとき、どのくらいの雨量に耐え得るかということですが、川崎市の場合は1時間降雨量52ミリということですけれども、排水を考えたときに流出係数というのを設定されているのだと思うんです。この辺は、そういう流出係数等はあるのでしょうか、また調査しているのでしょうか。
◎安部 河川課長 水路の形とかによって係数が違いまして、土地の利用形態によっては流出係数の使い分けがありますので、この水路についても流出係数はございます。
◆露木明美 委員 水路といっても、今、図でも分かるように何本も通っていて、いろんな形態があって、①、②、③、④、水路がかなり違います。当然、水路④の大丸用水は本川になるのでしょうか、そこはかなり広くて、中流になるのでしょうか、稲田公園の辺りだと幅3メートルから4メートル近くあるけれども、三沢川に流出するところなんかだと2メートルちょっとぐらいしかないと思うんです。逆に先すぼまりになっていく用水ですね。それに比べたら、②とか③は50センチぐらいの幅しかない。ですから、流出係数といっても、どの地点で、どの辺を想定しているのか、よく分からないんですけれども、それはそれとして、丸子のほうだと、担当は違うかもしれませんが、下水のほうで50%ぐらい考えているようなところもありますけれども、降雨量に対して、また流出係数もそれで妥当なのかどうなのか、きちんと調査していただきたいと思います。
この一帯が浸水しているわけですけれども、三沢川からの逆流や、上流のほうから来たとか、多分複合的になっていると思うんですが、その辺で改善するためには様々なことが必要で、順次聞いていきたいんです。まず、稲城市にある水の取り入れ口の改善をしなければいけないと思うんですけれども、そこら辺の進捗状況はどうでしょうか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 今、稲城市と要望書という形で出す調整をさせていただいております。取水口の改良ということで、排泥水門というところ、検証委員会の報告でもさせていただいたんですが、上部のところが多摩川のハイウオーターよりも足らないような水準になっているので、改善してほしいという形で今話を進めております。今月に入って稲城市とも2回ほどそういう会合等を持っておりまして、まさしく要望書も今案文を調整しているところでございます。
◆露木明美 委員 調整ですけれども、工事をやってくれるのかやってくれないのか、また、いつ頃やってくれるのか、そういった部分の具体的な見通しというのは今ないのでしょうか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 実際、今回お願いするのは、多摩川側の排泥水門というところが足らなかったんですが、その中にも沈砂池という砂をためるところがあって、その奥に完全に閉める門がもう1個あるんです。それを完全に閉めてしまえば排泥水門を足さなくてもできると稲城市から今言われておりまして、その閉めることについては今早急にやっていただく手はずで、期間までまだ聞けていないんですが、それをすぐやるという形で稲城市からは回答を得ております。
◆露木明美 委員 それは初めてお聞きしましたけれども、そういった方法があるのならば、きちんとそれはそれでやっていただきたいし、調整もお願いいたします。
陳情の中にある国、県への要望の部分ですけれども、国には今しゅんせつを要望したりして、工事も進んでいるんですが、そのほかに最近は小河内ダムの放水が、台風が来るというのは何日も前から分かっていたにもかかわらず事前に放水がなくて、あらかじめ放水していたら当日に放水することは避けられたのではないか、そういったこともいろいろ明らかになってきているんですけれども、そういった部分の要望というのはどうなのでしょうか。
◎安部 河川課長 小河内ダムにつきましては、実際東京都が利水ダムとして活用しているものですが、国が主導している多摩川緊急治水対策プロジェクトという中でも、利水ダムの活用等について国交省のほうで今後検討していくと言われております。事前放流とかについては、国とか東京都からの情報提供とか、そういったものは確認しながら伺ってまいりたいと思っております。
◆露木明美 委員 それも多摩川の水位を上げた原因ではないかと言われている部分もありますので、お願いいたします。
また三沢川周辺に戻るんですけれども、三沢川水門は初めて閉めたということで、多摩川の水位もかなり上がっていたと思いますが、多摩川に水をくみ出すことは、相当大きなポンプがないと効果がないかと思いますけれども、三沢川からの水を多摩川に排水するポンプ、そういったことの可能性はどうなのでしょうか。
◎安部 河川課長 当然、三沢川水門が全部閉まり切れば三沢川の水が多摩川のほうにはけなくなる。そのとき多摩川の水位が相当上がる。三沢川水門というのは三沢川への逆流を防止するための水門ですから、そういった状況でございます。そのときに、委員がおっしゃるとおり、排水機場といいますか、ポンプにつきましては、今、実際ありませんので、中長期になるかもしれませんけれども、多摩川管理者の国とか三沢川管理者の神奈川県等々と今後検討していくような内容だと考えております。
◆露木明美 委員 担当は違うかもしれませんけれども、中原区なんかは山王排水樋管のところで今回移動式ポンプ車の購入が決まって、多摩沿線道路は片側2車線を通行止めにして、土手を越えて排水するという計画もあるわけです。ですから、三沢川についても、よほどのことがあればそういった方法で浸水を防いでいくという方法も一つは考えられるかなということで、検討の中の一つに加えていただければと思います。
次ですけれども、検証委員会のときに、ここは浸水シミュレーションをやっていないんですが、いろいろ複雑に絡み合うとはいっても標高とかあると思うんですよ。地図の中に例えば標高27.5メートルであるとか、大丸用水のところは標高28メートルであるとか、そういった資料があるわけです。また、雨量もあり、本当はここでもシミュレーションをすべきだったのではないかと思うんですけれども、どうしてシミュレーションができなかったのですか。
◎安部 河川課長 今回シミュレーションできなかったというのは、まず多摩川だったり、三沢川だったり、水路だったりという複合的な要素が多い。あと、そこに三沢川水門の操作も加わる。さらに言いますと、そこを実際に監視しているデータがまずないということです。今回、そこの近傍にある水位計につきましては、例えば三沢川でしたら、多摩川から2キロ上流の天竺橋というところに水位計がございます。多摩川であれば石原水位観測所といいまして、相当上流にございます。ですから、実際リアルタイムにどのように水位が上がったとかというのが、三沢川にしましても、検証委員会の中でグラフ化させていただいていますが、あくまでも考察値でございますので、4本の水路につきましても、どのように水位が上がって、どのあたりから水があふれてきたかとか、要は詳細なデータを持ち合わせておりませんので、それを精度よく再現することができないということで、シミュレーションは困難だというところでございます。
◆露木明美 委員 複合的にいろいろな要素があるとしても、シミュレーションするべきだったのではないかと私は今でも思っていますので、これは今後の課題ということにさせていただきます。
最後に、移動式ポンプを4台購入していただいて、期待されるわけですけれども、三沢川から逆流して、要するにフラップゲートのある位置というのは低いところですよね。大丸用水の用水路のほうに戻ってくる可能性が非常にあって、今回もそれが主な原因だと思うんですけれども、去年の浸水が始まったとき、住民の方からポンプでくみ出してほしいという要望があったと思うんです。その要望があってから実際にポンプ車が来るまでに相当な時間がかかってしまった。聞くところによると、4時間ぐらいかかったのではないかというのがあるんですけれども、道路公園センターが配置するということですが、その辺のタイムラグはなぜ改善できなかったのかということと、今後どうするかということと、4台もあって、もともと道路公園センターはパトロールとか、いろんな役割があるわけですから、そのポンプを出すには人員が必要だと思うんですね。そうした人員を含めて、なぜかということと今後についてのことをお願いします。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 当日、ポンプ車が出たのは、三沢川水門のところに国土交通省さんのポンプ車を1台配備しまして、そこで三沢川の水を多摩川のほうに排出したということでございまして、その国土交通省さんのポンプ車が来るのが、ちょっと時間がかかったと伺っております。道路公園センターでは、申し訳ないんですが、ポンプを配備しておりませんでしたので、今回、購入という形で整備をさせていただきます。
◆露木明美 委員 私が今まで思っていた状況と違うのですけれども、そういうものが来たということは、国交省のものであれば三沢川から多摩川に排水することが可能だということになるわけですね。
◎安部 河川課長 国土交通省から、三沢川水門を下げる前に、三沢川の水が滞りますので、その際にということで御連絡を受けまして、その際、ぜひ国交省のほうから排水ポンプ車を現地に派遣してくださいということでお願いいたしまして、当日は多摩川に限らず、京浜河川事務所さんもいろんなところの河川を管轄していますので、ちょっと時間はかかりましたけれども、そういった中から排水ポンプ車を三沢川のほうに1台配備していただいたというところでございます。
◆露木明美 委員 そうだったんですね。承知しました。
今回購入したポンプというのは、今それぞれある水路から三沢川にくみ入れるポンプということでよろしいんですね。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 三沢川が増水した際に、用水路の水を三沢川に出すという形でやるポンプでございます。
◆露木明美 委員 そのとき、先ほども申し上げましたけれども、道路公園センターがその作業を行う際の人員体制とか、そういったところについての事前の調整、準備をしっかりして、計画をきちんと立てておいていただかなければいけないと思うので、その辺は大丈夫ですか。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 先ほどもあったんですが、7月までにポンプを設置するということがありまして、その作業手順もそれと同じく7月に策定をしていきたいと考えております。
◆露木明美 委員 問題は人員ですけれども、道路公園センターの人員で大丈夫かということです。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 道路公園センターの人員で対応しようと考えております。
◆露木明美 委員 もう6月も迫ってきている時期ですし、台風も、今年の夏は暑くて降雨量も多いのではないかという長期予報もあるようですから、ぜひその辺はしっかりと今できること――今年やることで万全ではないわけで、中長期にしっかりまた水路網の調査などもしていただきたいんですけれども、まずは今、短期のものを7月をめどにやっていただくようなので、ぜひ一日も早くやっていただくようにお願いいたします。
○市古次郎 委員長 ここで暫時休憩を挟みたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
( 異議なし )
○市古次郎 委員長 それでは、およそ5分休憩いたします。再開は12時15分で、よろしくお願いいたします。
午後 0時10分休憩
午後 0時15分再開
○市古次郎 委員長 まちづくり委員会を再開いたします。
ほかに質問、また意見・要望がございましたら併せてお願いいたします。
◆矢沢孝雄 委員 私からは1つだけお伺いしたいんですけれども、10ページ、陳情第46号の陳情要旨1の部分で、「用水路氾濫の原因を明らかにし、その責任の所在を明確にすること。」というところがありますが、ここに対しての市の見解が、陳情されている方々の願意というか、気持ちの部分とうまくキャッチボールが取れていないような印象を受けています。責任者の所在を明確にするのかしないのかというところが非常に大事だと思っていて、市の見解だと、これは過去最大級の自然災害であったことに起因している、そういったお話が書かれていますけれども、そもそもの浸水経路の3つの種類に関して、本当に適正管理ができていたんですかと。市もしくは県、国に対して、責任の所在を今後明確にしていくんですか、どうですかということだと私は思っているんですね。この部分について明確に教えていただきたいと思います。
◎安部 河川課長 大丸用水とか水門等々の維持管理が、管理者が不明だったというところは事実としてございます。今月に大丸水門等の復旧工事、維持管理等につきましては整理をしたところでございまして、これまで神奈川県管理河川の中でどういうものだったかというのが、川崎市としても把握していなかったのは事実でございます。今回の被害につきましては、あくまでも既往最高の水位を起因とした自然災害であると本市のほうでは考えているところでございます。
◆矢沢孝雄 委員 つまり、行政側に対して責任はないんですということに聞こえてしまうんですけれども、そういう理解でよろしいんですか。
◎安部 河川課長 今回は、やはりあくまでも起因としては既往最高水位に上昇したことによる自然災害と考えております。ですから、維持管理者がいなかった点等につきましては見直していかなければいけないというふうには考えておりますが、浸水原因等につきましては、想定をはるかに超える豪雨による自然災害が起因として考えているところでございます。
◆矢沢孝雄 委員 確かに起因としてはそういった自然災害なのかもしれないんですけれども、それぞれの浸水経路3つ、フラップゲートの話だったり、目地の話だったり、水路の話だったり、こういったことが適正に管理されていて、かつ、水門の管理者がちゃんと分かっていて、適正にそこが機能していれば、12ヘクタールの浸水ではなくて、例えば10%でも20%でも、分からないですけれども、軽減できたのではないんですかと。そこに対しての適正管理が、本来、行政、これは市なのか県なのか、場所によって違うのかもしれないんですけれども、そこに責任はないんですかというところだと思うんですよ。そこはいかがですか。
◎安部 河川課長 浸水時、実際水路からどのように水があふれたかというところは、観測値とか水位計とかカメラの映像等がないんですが、大丸水門みたいに開いていたりとか、鎖でつながっていたりとか、もしくはゲートがちゃんと閉まっているところの水路も含めて、フラップゲートが閉まっているところについても水路からの越水があったという地元の方のお声もありますし、逆に、大丸水門とか、鎖でつながっていたフラップゲートのところからも水路と同じように水が出ていたというお話を聞いております。水門管理者の国土交通省から、順流といいまして、三沢川が多摩川のほうに流れていたという状況も聞いております。ですから、水路の水が三沢川の水位上昇によって滞りながらでも流れていたというふうにも我々のほうは考えております。ただ、三沢川の水位が上がったことによって逆流もあったのではないかということもやっぱり考えられるわけです。ですから、水門がしっかり機能していた、機能していなかったということについての検証はなかなか難しいところがございまして、やはり起因するものについては、こういった水位上昇等々が原因と考えているところでございます。
◆矢沢孝雄 委員 では、今後も明確にしていく予定はないということでよろしいんですか。この「明確にすること。」ということに対してのイエスかノーの見解で言うと、明確にしていくつもりはなくて、今回の自然災害が起因している、それが市の見解だということでよろしいですか。
◎福田 道路河川整備部長 今の委員の御指摘は確かにごもっともなお話だと我々は考えております。ただ、その原因の所在がゼロなのか100なのか、白なのか黒なのか、そういう論点で考えてみますと、検証委員会の成果をいただきまして、我々が見解としてお伝えすることは、あくまでも豪雨によって既往最高水位を生じた多摩川の水位、要は最下流末の多摩川が、水がのめなかったことに起因するものだと考えてございます。といいますのは、上流でしょっています大丸用水をはじめとする水路網、その下流部に当たる三沢川、三沢川の流末である多摩川、結果的にそれぞれの施設に対しまして管理不行き届きの面は一つ一つの面でございますが、それ一つが全ての原因なのかと言われますと、それが全ての因果関係ではないと考えてございます。ですから、トータル的にどの部分が至らなかったがゆえに、ここが浸水したのではないかとか、ピンポイントで例えば一つ一つつぶしていくような考え方を整理していけば、当然管理が行き届かなかった施設がこういう状況を生んでしまったとか、多分それぞれ整理はできるはずだと思います。ただ、それを一つ取って、全ての原因ではないかと言われますと、検証委員会の成果に基づきまして、想定もしなかった豪雨によって多摩川の水位が上がり、その多摩川が全てのみ込めなかったというところが一つの原因ではないかという見解をお示しさせていただいたというものが市の見解になります。
◆矢沢孝雄 委員 終わります。
◆月本琢也 委員 今、既往最高水位の話で議論されたところだったのですが、4月に検証委員会の結果報告ということで委員会でも報告を受けたときに、私の記憶の部分で、改めて確認ですが、今回の短期対策の中で、ほかのエリアも含めて、昨年度の台風19号並みのものであれば被害が起きないようなぎりぎりのところまでの対策は打っていく予定であるという考え方でよろしかったでしょうか。
◎安部 河川課長 この前の令和元年の台風によって明らかになった課題に対する対策をしていくというところでございまして、今回やる短期対策によって水がゼロ、全くなくなるのかというと、多分全くなくならないと思います。ただ、前回起こった浸水被害よりも明らかに軽減させることを目的として我々は取り組んでまいりますので、全くゼロということではないと考えております。
◆月本琢也 委員 ありがとうございます。防災というよりも減災対策も含めて、これは一緒に考えていかなければいけない。陳情項目はそれぞれハードのところが書かれているのですが、陳情第46号は「安全対策を直ちに行うこと」ということが表題になってきているので、陳情項目と直接ラップしない部分も含めてちょっとお聞きしたいんですが、水路のしゅんせつを行っていくということで、一応この計画では7月までの間にしゅんせつを行っていく。あと、9月、10月の台風シーズンになっていくに当たって、例えばちょこちょこ雨が降るとか、梅雨の影響によっては、例えば9月ぐらいにまた改めてしゅんせつをしなければいけないのかなというところも出てくると思うんですが、7月までの間にしゅんせつをされて、その後、しゅんせつするタームというんですか、パトロール等の結果で対応していくと思うんですが、例えば台風が来るとなると、ある程度予測はつくわけで、そういったときにしゅんせつは適宜やっていくものなのかどうか、その辺を教えてください。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 台風というか、事前に大雨が予測される場合には、今ある水路に限らず、各所の水路について点検、パトロール等を実施してまいりたいと考えております。
◆月本琢也 委員 多摩川の堆積土砂については国のほうにやっていただいているということで、市のほうは、水路はどうしても大きくないので、やっぱりたまりやすくなってくるというところが課題になってくると思いますので、その辺を適宜やっていただいて、特に、ある程度予測がつくような事態については本当にまめにやっていただく。特に、このエリアはそうお願いしたいところです。
それから、住民の皆さんにとって、減災対策という部分でいくと、土のうステーションの設置とか、タイムラインの確立と防災意識向上の取組ということで、これも報告のときに少し触れさせていただいたんですが、土のうステーションの設置も地域の皆さんと協議をして決めていかなければいけないという中で、こういった対策がコロナの影響で、ここにスケジュール感で示されているものから、緊急事態宣言は解除になりましたから、今後、地域との調整が必要になっていく部分については、今どの程度予定が遅れるのか、あるいは遅れずにできるのか、その状況を教えてください。
◎藏内 多摩区役所道路公園センター整備課長 土のうステーションの設置につきましては、今、設置場所を検討していまして、今後、町会さんとも改めて協議させていただきますが、6月中に設置予定ということで、スケジュールは変えずに動いております。
◆月本琢也 委員 防災意識の向上の取組とか、土のうステーションを設置するに当たっていろいろ協議はされていると思うんですが、そのあたりの状況も教えてください。
◎安部 河川課長 ソフト対策で取り組んでいる防災意識向上の取組につきましては、今、多摩区役所の危機管理担当とかと話を進めております。ですから、夏までにはある程度の形にしたいと思っております。
◆月本琢也 委員 ありがとうございます。今回、陳情の項目はハードのところがメインになってきている中で、今の土のうステーションの話もそうですが、一時的に市だけでできるハード対策でもなかったりしますので、昨年度並みや、それ以上も毎年毎年想定されてくるので、もちろん防災対策というのは、やっていただくことは十分やっていただく上で、減災対策についても、地域と連携を取っていただいて、より被害にならないような形の検討をいただければと思います。
◆浦田大輔 委員 御説明ありがとうございました。6ページ、陳情第46号の三沢川の流入ですけれども、浸水の原因としまして、水路からの越水と管理用通路水抜き穴からの浸水、三沢川のアクリル板の目地からの漏水と原因が3つ書かれているんですが、右側の写真が浸水はしていなかったというところで、排水の能力もあったのでしょうけれども、浸水の最大の原因は水路からの越水が一番大きいのかなと思います。ただ、シミュレーション等が複雑に入り組んで、なかなか難しいということで、水路のフラップゲートがしっかり機能していたのかどうかは分からないということですが、仮にフラップゲートが正常に機能した場合、雨水だけでこのような浸水が起こり得たのかどうかをお聞きしたいんです。
◎安部 河川課長 実際この程度、同じように起こったのかどうかという検証については非常に困難だと思っておりますが、フラップゲートがちゃんとといいますか、ゲートが閉まって用水路の水が三沢川に注ぎ込まないような状況になった場合は、明らかに水路からの水が越水している状況だったと思いますので、同じような規模になったかどうかというのは検証できませんが、内水による浸水というのは起こっていたと考えております。
◆浦田大輔 委員 あと、アクリル板を県のほうで15年前設置をされたということで、その当時の想定の水位高というのはアクリル板より下だったんですか、上だったんですか。コンクリートの上まで三沢川の水位が上がるのかどうか、どれぐらいを想定していたのか。
◎安部 河川課長 アクリル板を設置したのは神奈川県ですので、神奈川県さんのほうの話になってしまうんですが、県からは三沢川の洪水対策のために多摩川で想定し得るような高さに合わせてアクリル板を設置したというふうには伺っております。
◆浦田大輔 委員 アクリル板を設置したのであれば、通路水抜き穴からの浸水というのは、あの穴も本来であれば塞ぐべきものだったのだと思うんですけれども、その辺はどうですか。
◎安部 河川課長 アクリル板につきましても、やはり神奈川県が所管しているところですので、日常どのようなパトロールをしているかというのは詳細には存じ上げていませんが、今回明らかになった4か所については補修してくださっていますので、当時の状況はよく分からないところでございます。
◆浦田大輔 委員 あと、4ページに対策概要と浸水状況が載っているんですけれども、平瀬川と三沢川に関しましては、多摩川の計画高水位を超過したために――多摩川を別にして、本来、台風19号の雨量であれば、平瀬川も三沢川もこのように越水することはなかったという認識でよろしいのでしょうか。「平瀬川流域の雨量は流下能力を下回る降雨であった」と書いてあるんですけれども、多摩川の水位は別としまして、台風19号の雨量であれば、こういった越水は起きなかったという認識でよろしいのでしょうか。
◎安部 河川課長 検証報告でも報告させていただいているんですが、この3地区に近い水位観測所では、三沢川の多いところで時間雨量35ミリを記録していますので、この前の台風時の降雨量でも市内河川は越水とか洪水は起こっていないような状況でございます。
◆浦田大輔 委員 ということは、多摩川の計画高水位が超過しなければ、今回このような浸水が起きなかったのであろうという想定でよろしいですか。
◎安部 河川課長 やはり多摩川がこれまで経験したことがない既往最高水位を記録したことが起因だと考えております。
◆浦田大輔 委員 であれば、今回の浸水被害を抜本的に解決するためには、多摩川の河道掘削というものをしっかり改善していかないと、抜本的な解決にはつながらないという認識でよろしいですか。
◎安部 河川課長 多摩川の水位低下を図ることが一つの重要な方策だと考えておりますので、多摩川管理者である国もそのことを踏まえまして、多摩川対策緊急治水プロジェクトというものを立ち上げて、浅川から東京湾までの河口部について、必要な箇所の河道掘削を施策として打ち出したものでございます。
◆浦田大輔 委員 ということは、先ほど絶対ゼロにはならないけれども、浸水の被害を低減することはできるということですが、多摩川の対策を抜きにして、市、県が行う対策によってある程度低減できるということは間違いないでしょうか。
◎安部 河川課長 今回、河港水門もそうですし、平瀬川もそうですし、水位が上がったところまでの対策をして、前回の台風に備えた対策というところで考えているところでございます。
◆浦田大輔 委員 私の聞き間違いかもしれないんですけれども、4ページをお話しし終わった後に、近隣の町内会のほうには御説明をしていただいて、ある程度御納得をいただいたと聞いたような気がするんですが、それは間違いないですか。
◎安部 河川課長 あくまでもこの状況なので説明会ということではなくて、町会を代表する方に御説明を申し上げている中では、対策の内容とか、そういったところについては御理解をいただいたというところでございます。
◆浦田大輔 委員 ということは、近隣住民説明会とは別に、町内会の代表の方に短期対策の御説明をして、ある程度の御了承、御納得をいただいたということでよろしいですか。
◎安部 河川課長 そのとおりでございます。
◆浦田大輔 委員 以上です。
◆石川建二 委員 先ほど請願第11号に触れられなくて、今の議論でも少し請願第11号の議論が少ないのかなと思うので、お聞きしたいんですけれども、請願文書を見ますと、洪水危険地域の総点検をしてほしいという御要望のようですが、この洪水危険地域の指定が現在はどうなっているのか、また、川崎市においては浸水対策重点地域というものを定めているかと思いますが、従前は5か所で、現在、浸水があった6か所を含めてと理解をしていますけれども、現状どうなっているのか、また、国との関係でどのような点検をされるというふうになっているのか、そのスケジュールの問題についても教えてください。
◎安部 河川課長 もう一度お願いできますでしょうか。申し訳ございません。
◆石川建二 委員 請願の中では洪水危険地域の総点検をしてくださいということですけれども、川崎市においては浸水対策重点地域を定めているかと思いますが、その現状と、国のほうも併せて、今後、河川の点検等を行っていくと伺っていますけれども、どのようなことを点検していくのか、あるいはテンポ的にはどのようなテンポでこれが行われるのか、その点についてお聞かせいただければと思います。
◎安部 河川課長 浸水対策重点地域につきましては、河川事業のほうでやっている施策ではないので、すみません、御回答ができません。
河川の点検につきましては、年間を通して川崎市による河川点検、河川パトロールとか、あとは河川維持管理計画がございますが、河川の総点検、詳細点検とか、一級河川ですと神奈川県と合同パトロールもやっております。国とは重要水防箇所と言われるところの点検も行っておりますので、そういった通年で行っている点検を今後も引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 そうすると、河川域は12キロあると理解をしていますけれども、毎年、状況も変わってくるかと思いますが、しゅんせつなどの問題も含めて、国と併せて点検をし、対策を講じていくという理解をしてよろしいでしょうか。
◎安部 河川課長 今、委員のほうでおっしゃっていただいた12キロといいますのは、市内河川は約60キロありますが、60キロを12キロずつ、5年サイクルで点検をしていくものでございます。それとは別に、市内の川崎市が管理している河川につきましては、職員によるパトロールを毎年やっております。それとは別に、一級河川と言われている4河川につきましては、神奈川県とも合同のパトロールをしたり、それぞれに通年で点検をしております。
◆石川建二 委員 であるならば、今回もフラップゲートの不備だとか、そういうことが放置をされてきたということもございますし、また、それは所管が県であったり、国であったりする問題もあるかと思いますけれども、せっかく専門家である市の職員の方がパトロールをしていただいているということであれば、そういうことの連携等もしっかりと講じていく、また、そういうところにもしっかりと目を光らせていくということがパトロールの中でも必要になってくるかと思いますが、今後のパトロールとしての取組や、あるいは河港水門でも実際水門の高さが低かったということもずっと放置をされてきた、そういった問題が被害を生み出しているわけですから、そういうところの点検も含めて、今回を教訓にした点検や国の点検も求めていくということでよろしいでしょうか。
◎安部 河川課長 今回の教訓を踏まえまして、そのように取り組んでまいりたいと思っております。
◆石川建二 委員 先ほど私が12キロと言ったのは、60キロメートルを5年間で割る。5年間で一巡みたいな感じですけれども、そのテンポを上げて3年間でやるとか、そのような取組は国のほうの動きとしてもないのでしょうか。
◎安部 河川課長 5年サイクルでやるのは川崎市でやっている点検の取組でございます。今年5年目の3年目を迎えまして、あと2年でワンサイクルを終えますので、5年たったときに、総点検したところで総括した洗い出しができますので、そこでまたサイクルを短くしたり長くしたりとか、その辺は検討してまいりたいと思っております。
◆石川建二 委員 しゅんせつなどもそういうことに含まれるのでしょうか。
◎安部 河川課長 河川は、例えば河川のフェンスもしかり、堤防もしかり、川の底の状態もしかりで点検させていただいていますので、目に見えるものは全て点検している状況でございます。
◆石川建二 委員 結構です。ありがとうございます。
○市古次郎 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ、取扱いに入りたいと思います。まず、請願第11号の第4項について御意見をお願いいたします。自民党さんからお願いいたします。
◆青木功雄 委員 いろいろ御説明ありがとうございました。台風の陳情や請願が出てくるのは、ある意味、あれだけのことが起きましたので、非常に重いなと思って我々も受け止めていまして、請願第11号に関しては、5月21日に1、2、3と環境委員会でお話をされたということでお聞きをしておりますが、今回、4番に関しては、正直なところ、今の御答弁にもありましたように、点検していくことはやってくださるということでございますので、ここの2行に関して審査をするとなれば、どなたもそうだよねということで、採択なのかなと思うんですけれども、1、2、3も継続になっておりますので、そうしたことを鑑みますと、我々は、継続で、この部分についてはこれと同じように議論をしていくのが妥当ではないかと考えます。
○市古次郎 委員長 公明党さん。
◆かわの忠正 委員 うちも、提出をされた方々のお気持ち、浸水被害がないようにということは十分分かるところでありますけれども、今後、総点検をしていくということとか、抜本的対策を講じていくということについては、先ほどの御説明のとおり、市でも様々打っておりますので、きちんとそれを実施していくということが一番大事だと思いますので、継続して見守ってまいりたいと思って、継続でお願いします。
○市古次郎 委員長 みらいさん。
◆露木明美 委員 私たちも、市のほうも検証委員会で100%とは言えないまでも十分検証していただき、いろんな対策を打ち出して今進んでいる最中だと考えますので、まずはこの1年、夏、そして台風時期を乗り越えた段階を見て、今考えている対策でよかったのかどうなのか、それも含めて見守っていきたいと思いますので、継続でお願いします。
○市古次郎 委員長 共産党さん、お願いします。
◆石川建二 委員 この問題は国との関わりも非常に重要だと思います。仄聞している限りでは、国の対策が従来のテンポとあまり変わっていないということを危惧しています。せっかくまちづくり委員会ということで4番目の項目を審査させていただいたので、この項目に関しては市の強いメッセージを送りたいという思いで採択させていただいて、国との協議をより被害者の立場に立ったものにしていただけるようにという思いも示せると思います。採択が適当ではないかと思います。
○市古次郎 委員長 月本委員。
◆月本琢也 委員 これは請願自体が2月に出ていて、審査が今ということになっているので、多分請願を出されたときの請願者の方々の思いと現状のところは少し進んできている部分もあるのかなと。特に今回、請願項目4番のみの審査ということでございますので、今ちょうど対策を進めてきているというところなので、先ほど私の質疑の中で減災対策という話もさせていただいていますので、これは継続をして今後見守っていければと思います。
○市古次郎 委員長 秋田委員。
◆秋田恵 委員 請願第11号の4だけですと継続でお願いします。
○市古次郎 委員長 継続審査との御意見と採択との御意見がそれぞれございますが、継続審査が先議となりますので、まず継続審査についてお諮りをいたします。
「請願第11号 令和元年台風19号に依る浸水被害の原因究明と賠償、再発防止を求める請願」の第4項につきまして、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。
( 挙手多数 )
○市古次郎 委員長 挙手多数です。よって、本件につきましては継続審査といたします。
続きまして、陳情第46号について御意見をお願いいたします。なお、陳情第46号は国及び県に対して意見書の提出を願う内容が含まれておりますので、初めにこの点につきまして御意見をお願いいたします。自民党さんから意見書について。
◆青木功雄 委員 意見書については、もう国のほうでしゅんせつが始まるのも決まって、これもそれぞれ工事が始まっているということもあって、意見書というよりは、それぞれ連携を取ってやってくださっているという説明もございましたので、意見書には至らないという結論でございます。
○市古次郎 委員長 公明党さん、お願いします。
◆かわの忠正 委員 うちも同じように、もう既に国、県に対して要望もし、動いているという話でもありますので、意見書を改めて出すということではないのではないかと思いますので、出さないということです。
○市古次郎 委員長 みらいさん、お願いいたします。
◆露木明美 委員 多摩川の流域の自治体と一緒になって市長も国に対して要望を出して、一定程度進められる計画も出て、進んでいるところもあるので、意見書を出すということにはならないと思います。
○市古次郎 委員長 共産党さん、お願いします。
◆石川建二 委員 しゅんせつも確かにやられていますけれども、見た限りでは大変部分的で、やはり抜本的な対策にはなっていないのではないかということを感じました。あわせて、水門の調整とか、様々な国との絡み、県との絡みがありますので、ここはやはり意見書を出して、市民の声に応えていくというのが議会の役割かと思うので、出していただきたいということを述べておきたいと思います。
○市古次郎 委員長 月本委員、お願いします。
◆月本琢也 委員 私自身、陳情の願意については、既に国交大臣宛てに要望が出され、また実際にしゅんせつ、堆積土砂の撤去が行われていることと、先ほど三沢川の件について、県との連携が必要な部分について既に取り組んでいるということもあります。あと、今後多分個々の事象に細かく連携して対応していくという形になると思いますので、意見書の提出はなしでいいと思います。
○市古次郎 委員長 秋田委員、お願いいたします。
◆秋田恵 委員 意見書は必要ないと思います。ただ、多摩川に関しては引き続き取り組んでいく必要があるとは思っています。
○市古次郎 委員長 意見書を提出することにつきましては、全会一致となることが条件となります。今回の場合は全会一致とならないようですので、意見書の提出には至らないということで御了承をお願いいたします。
次に、陳情の取扱いについて御意見を伺います。自民党さんからお願いいたします。
◆青木功雄 委員 今、委員長に取りまとめていただいたように、意見書は出さないということでございますので、1、2の願意も含めて、これから19号も含めて台風・洪水・浸水対策はしなければいけないということは我々も共通認識があると思うんですが、陳情としては意見書を出してほしいということだったので、ここが1点と、もう一つは市議会の仕組みとして、ここで継続をすると一般質問等でできないので、時々刻々と状況が変わることを考えますと、そういうことを質問していきたいという部分もあると思いますので、我々は、意見書を出さないということを決めた限りで、結論として不採択で行くべきだと思います。
○市古次郎 委員長 公明党さん、お願いいたします。
◆かわの忠正 委員 うちも今のお話と同じですけれども、ただ、一般質問ができなくなるというのは、これまで我々議会も、12月・3月議会、また4月の臨時会でも台風19号対策はずっといろいろやってきて、一般質問も今後やっていくつもりでもおりますので、一般質問で取り上げられなくなるというと、ちょっとどうなのかなというのもあるので、不採択にはしますけれども、ただ、市のほうに意見として、この願意は全く同感ではあるので、「責任の所在を明確にすること。」というところでさっき議論もありましたが、国の責任の部分、県の責任の部分、市の責任の部分、今後、再発防止、同じ台風が来る、もしくはもうちょっと大きい台風が来るかもしれない、そのときに同じような被害が起きないように、今回、対策が短期、中期、中長期とありますけれども、ずっと継続をして真剣に、現場へ行って、例えばさっきの大丸水門でも、これはどこが所管なのかと誰も問題意識を持たないということのないような意識改革をしっかりとしながら、市は市の責任を果たし、また国、県と今後ともしっかりと協議をしながら、それぞれが責任を持てるような対応ができるようにしていただきたいということは、この場で申し上げておきたいと思います。取扱いについては、そういうことで一般質問ができないのではあれなので、本当は継続と言いたいところですけれども、不採択ということです。
○市古次郎 委員長 みらいさん、お願いいたします。
◆露木明美 委員 この陳情を出された方々は、被害に遭われて、ここに住んでいてよかったと思って長年住んでいたのにもかかわらず、こんなことになっちゃってということで、本当につらい思いをしているなというのはひしひしと感じます。そういったところから考えると、責任をはっきりさせてくださいというのは住民の率直な感情ではないかなというふうには思います。分析して何がどうということにはなかなかならないかもしれませんけれども、そういう気持ちは酌んであげたいと思います。
また、2番目にあるように、できるだけ早く対策を行ってほしい、少しでも用水路の整備等、できるところからきちんと進めてもらいたい、それももっともだと私は思います。ただ、意見書は出すということでなく、ほかの取組で進めていただけるようでございますけれども、そういったことを総合的に考えまして、私どもは趣旨を採択できないかなと思っております。
○市古次郎 委員長 共産党さん、お願いいたします。
◆石川建二 委員 今回いろいろ議論させていただいて、本当にこれで今年の夏も含めて安心しておうちで過ごせるか、そういうことについてはまだまだ不安が拭えませんでした。ポンプの問題しかり、これから水路の水量等をちゃんと把握していくという問題しかり、確かに時間のかかる問題もあるかと思いますけれども、しかし、やれることは全てやるというのが川崎市の基本的な姿勢であったはずですから、ここはやはり住民の方が安心して住めるというところに全力を尽くすべきだと思います。みらいさんも趣旨採択という御意見でしたけれども、確かに3番の意見書の合意が得られなかったということですので、本来ならば採択と主張すべきところだと思いますが、3番のことを考慮して趣旨採択をぜひお願いしたいと思います。
○市古次郎 委員長 月本委員、お願いいたします。
◆月本琢也 委員 私は、まず意見書を提出すべきでないというところなのと、実際先ほど申し上げましたように、2月に出た陳情で、審査がこの時期になってきているという中で、先ほど来、長い時間答弁をいただいていましたけれども、市としてもいろいろ取組について丁寧に対応してきているということと、住民の皆さんに対しても本当に細かく、また、ここには書かれていないですが、先ほど減災のお話もさせていただきましたが、より丁寧にやっていっているというところで、先ほどのかわの委員のお言葉をお借りすると、願意については理解できるんだけれども、時期的な問題は市議会として日程的な課題はあったんですが、これは、申し訳ないんですが、取扱いとしては不採択にさせていただければと思います。
○市古次郎 委員長 秋田委員、お願いします。
◆秋田恵 委員 2月の段階でこの思いでお出しになられているのはすごく分かりますし、その後の市の説明を聞くと、3番の意見書は提出しないけれども、趣旨は採択だと思います。
○市古次郎 委員長 それでは、陳情第46号の採決に入ります。
「陳情第46号 三沢川に流入する用水路の安全対策を直ちに行うことを求める陳情」につきまして、趣旨採択することに賛成の委員の挙手をお願いいたします。
( 挙手少数 )
○市古次郎 委員長 挙手少数です。よって、本件は賛成少数により不採択とすべきものと決しました。
傍聴者の方、本件は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。
( 傍聴者退席 )
○市古次郎 委員長 ここで理事者の退室をお願いいたします。
( 理事者退室 )
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○市古次郎 委員長 次に、その他でございますが、委員の皆様から何かございますでしょうか。
( なし )
○市古次郎 委員長 以上で本日のまちづくり委員会を閉会します。
午後 1時01分閉会...